2017年11月17日(金)、足立区某所で第10回みらいママ講座を開催しました。
今回のテーマは「妊娠出産から産後のママの変化とパートナーシップのあり方」
2児の母として子育てと産婦人科医を両立しつつ、さらに今回お仕事の合間を縫ってみらいママ講座にきてくださりお話いただきました!
今回は大学の学生さんとの合同講演会となり、200名ほどが参加する大きな講演となりました。とってもテンポの良いトークで楽しくて、講演はあっという間でした。
2017年度第10回みらいママ講座
宋美玄先生の「妊娠出産から産後のママの変化とパートナーシップのあり方」
講師:宋 美玄(ソン・ミヒョン)先生
■産婦人科女医 医学博士・性科学者
■日本周産期・新生児学会会員
■日本性科学会会員
産婦人科医として、性や妊娠出産に関する積極的な啓蒙活動を実践
フジテレビ「とくダネ!」木曜日レギュラーコメンテーターや、他テレビ番組ラジオなどにも多数出演され、メディア等で”カリスマ産婦人科医”として様々な女性の悩み、セックスや女性の性、妊娠などについて女性の立場から積極的な啓蒙活動を行っておられます。
ブログやツイッターによるSNS発信、雑誌の連載、女性用の携帯アプリの監修等、多岐にわたって活動されています。
大変化!出産後は急激なホルモンの変化が!?
妊娠・出産でホルモンの変化があるとは聞きますが、どの程度って中々わかりづらいですよね。
妊娠中に着々と増えてきた女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)ですが、出産後に激減します。女性ホルモンが出ると、お肌つやつや、メンタルも安定している事も多いのだそうです。ですが、出産後に無事に赤ちゃんを産み、胎盤を剥がれた瞬間、出産前まで増え続けていた女性ホルモンが激減するそう。
そう、女性ホルモンが激減したその状態はなんと!
閉経したおばさんレベル!
出産後、こんなに変化するホルモンバランス。絶え間なくつづく授乳で睡眠不足にもなり、なれない育児もするのですから、メンタル面が不安定になるのは当たり前なことなんです。
おっぱいが出るメカニズムを正しく知る
出産したから、誰でも必ず母乳が出るわけではありません。
出産で体力を使い切った後、休む間もなく赤ちゃんはおっぱいを欲しがります。それに合わせて、まだ出ないおっぱいを吸わせていくことで徐々に母乳がでてくるというステップがあります。
しかし、体調、ストレスなどにより、やはり母乳の出る出ないには個人差が大きいのです。そう、それは一番、出産したママ本人が苦労してるし承知の上なのです。
でも、おっぱいを出すのがそんなに大変なんだって事は、中々認知されていません。なので、当事者のママ以外の第三者(パパ、ばぁば、その他も含め)が、あれこれ母乳に関して言ってくる事も多いのです。
母乳が良いという事は確かですが、
大切なのは、母乳でもミルクでも、赤ちゃんが元気に育っていることが一番!!
そしてママが笑顔で育児できること!!
宋先生は「ママ、がんばりすぎないで!」と言ってくださっているようでした☆
宋美玄先生のオススメサイト
母乳トラブルや、育児、出産などで悩むと最近はインターネットの情報を検索することも多いですね。しかし、その中には都市伝説を含む間違った情報もたくさん!
宋先生のオススメサイトを教えていただきました。
◆内閣府
「結婚・妊娠・出産・育児の切れ目ない支援」
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/kiremenai/index.html
◆消費者庁
「子どもを事故から守る!プロジェクト - 消費者庁」
http://www.caa.go.jp/kodomo/index.php
◆国立感染症研究所
http://www0.nih.go.jp/niid/
◆国立生育医療研究センター
「病気に関する情報」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/
◆「妊娠と薬情報センター:授乳と薬について」
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/
◆日本小児科学会
「ガイドライン・提言」
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=2
◆小児科学会監修
「こどもの救急」
http://kodomo-qq.jp/
◆「こどもの便秘の正しい治療」
http://www.jspghan.org/constipation/kanja.html
◆日本医師会
「白クマ先生の子ども診療所」
https://www.med.or.jp/clinic/
◆日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/
◆日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/
◆日本小児外科学会
「小児外科で治療する病気」
http://www.jsps.gr.jp/general/disease
◆KNOW☆VPD
ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守るhttp://www.know-vpd.jp/
楽なお産なんて無い!!出産で受ける傷
- 経膣分娩でも帝王切開でも身体は損傷する
- 思い通りの出産が出来たかどうかで、先に進めない人も多い
- 出血、産道の傷、お腹の傷・・・
- 骨盤底筋にダメージを与えないように臥床(がしょう)しないといけない→床上げ3週間は実は理にかなっていた!!
産婦人科医である宋先生に言っていただくと説得力ありますよね。
私も産後、床上げを知らない実母と夫に遠慮して、動けるからと普通に動いてしまっていました。そのせいで、産後1ヶ月くらいから骨盤がガタガタになってしまい、とても大変でした。
床上げは、第三者から見ると、ずっと赤ちゃんと寝ているだけで楽に見えますが、出産で傷ついたカラダをしっかり休めて回復する大切な時期なのですね。
産後だからこそ大切にするパートナーシップ
出産を終えると、新しい家族が増え日常も変わります。パパもママも、赤ちゃんのお世話ばかりになり、ついついお互いへの気遣いや配慮も少なくなるため、パートナーシップにひびが入ることが多いのもこの時期。
パートナーシップは、育てていかないと減退していってしまうそうですよ!子供は巣立って行きますが、今のパートナーとの時間は、産後の方がずっと長いのです。
お互いに、譲り合い大切にしていくことが重要なんだそうです。
ママにできること、まわりにできること
子育て・育児は1人ではとっても大変。
「こうでないといけないということは育児にはない」
心と体を休ませて、赤ちゃんをかわいいと思える余裕をもって、ハッピーな育児ライフを!
宋先生からのメッセージです^^
質疑応答にも気さくに答えてくださる宋美玄先生
講義終了後は、会場からの質疑応答にもお答えくださいました!
4~5名が質問をしました。現役の産婦人科医であり2児の母である宋美玄先生の回答は、説得力がありました!講義を聞いた学生さんやママさん皆さん、真剣に聞いていらっしゃいました。
参加者へのアンケートでも満足度も高く、盛りだくさんの内容だった今回の講座。宋美玄先生の講義内容も、とても充実した内容でした!
ご多忙の中、学生さんとみらいママにご参加のママさん向けにお話をしてくださり感謝です。
宋美玄先生、ありがとうございました!!
ぜひ、また来年度も!みらいママ講座でお呼び出来たらいいなぁと思いました!
宋美玄先生のクリニックのご紹介
女性にある4つのライフステージ
思春期・性成熟期・更年期・老年期
この全てのライフステージのかかりつけ婦人科医を目指した宋美玄先生が院長を務めるクリニックが丸の内にオープンしました!
◆丸の内の森レディースクリニック
https://www.moricli.jp/
とても明るい雰囲気でキレイなクリニックですね☆
生理痛撲滅運動もされているそうなので、気になる症状がある方は相談に行ってみるのもいいかもしれません。
外部託児の様子
今回みらいママ講座では初めて外部託児を行いました。
ぷらちなくらぶさんのご協力で、母子完全別室で、保育スタッフがお子様と過ごさせていただきました。
大きなトラブルも無く、託児をご利用になったお母様からは
「講義に集中できた!」
というお声も。本当にご協力ありがとうございました!
みらいママは、足立区で妊娠・育児・キャリアをテーマに様々な講座を開催しています!
みらいママの詳細や活動実績などは・・・「みらいママ」について